シーズン1 (2011)
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エピソード 46
第2話 父の仇(かたき)
天正7年、春。北近江を離れ、母・市(鈴木保奈美)と三姉妹は、おじ・信包(小林隆)の居城・伊勢上野城で平穏に暮らしてきた。三女の江(ごう・上野樹里)には父の記憶がない。ある日、織田信長(豊川悦司)から安土城への招待状が届く。江は信長との対面に圧倒され魅了されるが、父の命を奪い、母や茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)を悲しませた人物だと初めて知る。父のあだを討ちたい。深夜、江は一対一で信長と対じする。
もっと読む第9話 義父(ちち)の涙
天正10年冬。江(上野樹里)たち三姉妹と義父・勝家(大地康雄)の間に、家族の絆が芽生えていた。しかし、秀吉(岸谷五朗)は、信長の葬儀を京で大々的に執り行う。蚊帳の外に置かれた筆頭家臣の勝家や信長の妹・市(鈴木保奈美)は、怒りをあらわにする。さらなる秀吉の暗躍が伝わるなか、江や茶々(宮沢りえ)、初(水川あさみ)は、二度と戦を起こしてほしくないと勝家に強く訴えるが、やがて出陣の時を迎え・・・。
もっと読む第12話 茶々の反乱
天正11年初夏。茶々(宮沢りえ)が目覚めると華やかな着物で、部屋じゅうが埋め尽くされていた。江(上野樹里)や初(水川あさみ)の部屋も同様だった。茶々に目をつけた秀吉(岸谷五朗)の仕業で、母の思い出が詰まった着物をすべて処分され、茶々や江は激怒。秀吉は食事も豪勢なものを次々と用意。茶々は、着物も食事も一切受け付けず、三姉妹は絶食して抗議し続ける。やがて三姉妹は、千宗易(石坂浩二)と対面するが・・・。
もっと読む第13話 花嫁の決意
天正11年秋。秀吉(岸谷五朗)は、「江(上野樹里)を尾張大野城城主の佐治一成(平岳大)に嫁がせる」と告げる。一成は、織田信雄(山崎裕太)の家臣。信雄は、家康(北大路欣也)と結び秀吉との戦準備を始めていた。江を嫁がせ信雄から、一成を離反させるのが秀吉の思わく。茶々(宮沢りえ)は、代わりに嫁ぐと詰め寄るが、秀吉は江の婚姻は信長の遺志で、信雄との戦も防げると言い放つ。やがて、江は嫁入りを決意するが・・・。
もっと読む第17話 家康の花嫁
天正13年7月。関白となった秀吉(岸谷五朗)にも思い通りにならないものがあった。家康(北大路欣也)である。上洛を促す使者を送っても、あいさつに現れない。秀吉は、江(上野樹里)に相談するが、一方的に思いを通そうとする秀吉に、ひきょう千万と言い放つ。秀吉は妹の旭(広岡由里子)を夫から離縁し、家康に妻として送り込む。家康は、旭を妻に迎えたものの、上洛を拒否。ついに秀吉は大政所(奈良岡朋子)を送り込む。
もっと読む第22話 父母の肖像
天正17年正月。秀吉(岸谷五朗)の子を懐妊した茶々(宮沢りえ)は「男子を産む」と宣言。“その代わり、かなえてほしい願いがある”という。やがて男子を出産。秀吉は鶴松と名づけ、でき愛する。江(上野樹里)は、茶々の願いを巡り、茶々と秀吉に深いきずなを見せつけられる。茶々は変った。江は寂しさを覚える。一方、駿府では北条攻めで先鋒となる家康(北大路欣也)が、竹千代(向井理)に、近く初陣となることを告げる。
もっと読む第26話 母になる時
江(上野樹里)は豊臣秀勝(AKIRA)と結婚し、京・聚楽第で“愛する人の妻として生きる喜び”にあふれる日々を送っていた。春、秀吉(岸谷五朗)は朝鮮への出兵を決め、秀勝も出陣することに。江は不安に耐えて、気丈に夫を送り出す。京に独り残された江は、秀勝の子を宿していることに気づく。7月、秀吉の母・大政所(奈良岡朋子)が、病でみまかる。そして、出産を間近に控えた江のもとに、朝鮮からある知らせが・・・。
もっと読む第27話 秀勝の遺言
江(上野樹里)は、初めての子・完を産むも、夫・秀勝(AKIRA)を失った悲しみから抜け出せず、わが子を抱くことすら出来ないでいた。姉・初(水川あさみ)が訪れ、江を立ち直らせようと奮闘するが、江は悲しみに暮れるばかり。そんな中、朝鮮から秀勝の遺品と文が届く。「そなたに何も残してやれなかった」と、わびる秀勝の言葉に、江は涙しながらも、そっと完を抱き上げる。「秀勝様は、この子を残してくれた」・・・。
もっと読む第28話 秀忠に嫁げ
秀吉(岸谷五朗)は、淀(宮沢りえ)が産んだ拾を後継ぎにするべく、腹心・三成(萩原聖人)を動かし、関白・秀次(北村有起哉)を追い落としにかかる。義兄・秀次を助けたいと奮闘する江(上野樹里)の願いもむなしく、秀次は高野山に追放され、切腹して果てる。さらに秀次の家族を処刑し、聚楽第を焼き払った秀吉は、非道な行動に怒る江に、追い打ちをかけるように、「徳川秀忠(向井理)に嫁げ」と命令を下し・・・。
もっと読む第30話 愛しき人よ
江(上野樹里)は徳川家に嫁いだものの、夫・秀忠(向井理)との関係は最悪で、前夫・秀勝の遺品や豊臣に預けてきた娘・完の思い出の品を取り出しては、嘆き悲しむ日々を送っていた。嫁いで10か月がたった文禄5(1596)年夏。江は離縁を決意し、淀(宮沢りえ)宛に文を書いてから床についた。深夜、叫び声が聞こえ、さらには、もうもうとした煙が漂ってきた。火事だ。逃げ遅れ、火と煙に包まれた江は、死を覚悟するが・・・。
もっと読む第34話 姫の十字架
江(上野樹里)は、家康(北大路欣也)と三成(萩原聖人)の間で戦になるのではと不安に感じ、上杉討伐のため江戸に戻った家康に「豊臣との戦は避けてほしい」と懇願する。家康は「討つのは上杉」ととぼけ、「総大将を秀忠(向井理)に任せる」と命令。秀忠は迷いながらも宿命を受け入れ出陣を決意する。大坂では三成が挙兵し、家康についた大名の妻子を人質に取っていた。その手は、ガラシャ(ミムラ)にも向けられ・・・。
もっと読む第35話 幻の関ヶ原
江戸で江(上野樹里)が秀忠(向井理)の無事の帰還を願うなか、三成(萩原聖人)の挙兵を受けて家康(北大路欣也)は上杉攻めを中止し、全軍を西へ向ける。秀忠は途中、上田城の真田幸村(浜田学)を攻め、苦戦を強いられる。大津では両軍の板挟みにあった高次(斎藤工)が西軍を離脱。妻・初(水川あさみ)と共に籠城し、西軍の攻めをしのいだ。関ヶ原で決戦の火ぶたが切られる時、秀忠はまだ戦場にたどり着けずにいた。
もっと読む第37話 千姫の婚礼
家康(北大路欣也)が征夷大将軍に任じられ、淀(宮沢りえ)と大野治長(武田真治)は警戒を強める。不安を覚える江(上野樹里)に、秀忠(向井理)は、長女・千(芦田愛菜)の秀頼(武田勝斗)へのこし入れが決まったことを告げる。憤る江は秀忠に「和平の証しである」と説得され、婚儀に付き添うことを条件に、それを受け入れる。身重の体をおして千に同行した江は、大坂城で淀、そして初(水川あさみ)と久々の再会を果たす。
もっと読む第38話 最強の乳母
江(上野樹里)は、夫・秀忠(向井理)との第5子を出産。待望の男子であった。世継ぎ誕生を喜ぶ2人のもとに、大姥局(加賀まりこ)が一人の女を連れてくる。世継ぎの乳母として、家康(北大路欣也)が選んだ福(富田靖子)、後の春日局である。福は早速、戸惑う江の目の前から赤子を連れていってしまう。「竹千代」と名付けられた赤子は、すっかり福に囲い込まれてしまい、我が子の面倒を見られない江は、不満を募らせる。
もっと読む第39話 運命の対面
江(上野樹里)は2人目の男子・国松を出産。長男・竹千代の世話を独占する福(富田靖子)に対抗し、「自分の乳で育てる」と国松を溺愛する。駿府の大御所・家康(北大路欣也)、江戸の将軍・秀忠(向井理)という「二元政治」が盤石となりつつあった慶長16年、家康は京・二条城に秀頼(太賀)の上らくを求める。怒り心頭の淀(宮沢りえ)であったが、19歳になった秀頼は自ら上らくを決意。ついに運命の対面が実現し・・・。
もっと読む第41話 姉妹激突!
秀忠(向井理)は、家康(北大路欣也)の打倒・豊臣の動きを察し、秀頼(太賀)に「共に手を携え、泰平の世を築こう」と文を書く。家康は、豊臣が方広寺に鋳造した鐘に刻んだ文字に「徳川に対する呪詛(じゅそ)が込められている」と言いがかりをつけ、弁明する豊臣方に「大坂城を明け渡すか、秀頼もしくは淀(宮沢りえ)を人質として江戸に送るか」という無理難題を突きつけ、それを拒んだのを理由に諸大名に出陣を命じる。
もっと読む第42話 大坂冬の陣
「大坂冬の陣」が始まり、豊臣方は籠城へと追い込まれる。徹底抗戦の構えを崩さなかった淀(宮沢りえ)だが、家康(北大路欣也)の巧みな戦術に、和睦を受け入れるしかなかった。しかし、和睦には家康のワナが仕掛けてあり、豊臣方は窮地に追い込まれる。秀忠(向井理)は、秀頼(太賀)に降伏を勧めようと、大坂城に潜り込むが・・・。
もっと読む第44話 江戸城騒乱
淀(宮沢りえ)の死の知らせを聞き、江(上野樹里)は寝込んでしまう。徳川の勝利に、大騒ぎする竹千代(水原光太)を叱る江に、福(富田靖子)は“秀忠(向井理)が淀を討つ命を発したのだ”と告げる。江戸に戻ってきた秀忠に問う江。秀忠は涙を流し“天下泰平のため血を流すのはこれで最後だ”と誓う。常高院(水川あさみ)は、江と竹千代の間を取り持とうとするが、それがまた、新たな騒動のきっかけとなるのであった・・・。
もっと読む第46話 (最終回)希望
秀忠(向井理)は、徳川の世継ぎを竹千代(水原光太)と定めた。そんな折り、秀忠に隠し子がいることが発覚する。二度目の浮気に怒りを禁じ得ない江(上野樹里)だったが、その隠し子・幸松(後の保科正之/小林海人)が、竹千代・国松(松島海斗)と無邪気に遊ぶ姿を見て、自らの考えの狭さに気づく。正室の子も側室の子も、皆、徳川の子として暮らし育てたい。そんな江の思いが、後に江戸城大奥を誕生させることとなる。
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