木村佳史子 — 編集
エピソード 52
スティープルチェース編Ⅰ
全国の魔法科高校に、九校戦の種目を一部変更するという通知が送られてきた。変更があったのは六種目中の三種目で、実に半分もの競技が変更になるという。急な種目変更に対応するため、第一高校の生徒会はルールの把握や選手の再選考、CADの再調整などに追われることになる。九校戦開始一ヶ月前という急なタイミングの変更に、誰もが大会運営に対する不満をこぼす中、達也は新しく追加された競技がどれも軍事色が強いことに疑念を抱いていた。
もっと読むスティープルチェース編Ⅱ
九校戦の急な競技変更に対応するため、達也は他の生徒会役員とともに多忙な毎日を送っていた。そんなある日、達也のもとに差出人不明のメールが届く。メールには、今回の種目変更が国防軍の圧力によるもの、そして九島家が国防軍の動きに乗じて、秘密裏に開発した兵器の性能試験をスティープルチェース・クロスカントリーで行なおうとしていると記されていた。達也は九島家が行なっている実験の内容を調べるため、九島家の本拠地である奈良へと向う。
もっと読むスティープルチェース編Ⅲ
九島家が極秘裏に行なっていた実験は、パラサイトを女性型戦闘ロボットに憑依させたパラサイドールの開発だった。パラサイドールの運用実験が行なわれるスティープルチェース・クロスカントリーの会場警備は、異常なまでに厳しく、達也ですら侵入出来ない。そこで達也はピクシーにパラサイトの監視を命じ、自分はエンジニアとしてCADの調整を行ないながら、下級生への指導を行なう。だが連日の激務と緊張の連続で達也はこれまでにない疲れを感じていた。
もっと読むスティープルチェース編Ⅳ
ついにスティープルチェース・クロスカントリーの女子の部が始まった。達也はピクシーに全パラサイドールの位置を把握させると、パラサイドールが選手に接触する前に、すべて始末しようとする。だがパラサイドールは達也の想像を超えたスピードで魔法を発動。手こずりながらも何とか最初のパラサイドール封印に成功する。残りのパラサイドールたちを次々と封印していく達也だが、彼の前に最高性能個体プライム・フォーが立ちはだかる。
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